嫌な夢だった

途中までは普通に解らない土地へ旅行していたような、電車を乗り継いだような気がする。嫌だったのは起きるちょっと前に見ていたものだ。

幼稚園児だった頃の背丈で、じーちゃんとばーちゃんといもうとと、4人で昆虫採集に出かけたんだが、道を間違えて川に落ちそうになった。なんとか戻って近所のはちみつ売ってる道の駅みたいな場所で休憩することになった。

メンバーが入れ替わっているが誰だか解らない。体は今のサイズになってた。何かを追い込んでいるようだった。人の形をしているけれど、目を合わせると乗っ取られる、そんなようなルールがあった。そいつを破壊するような流れだったはずなんだけど、エレベータホールでエレベータが開いたとき、突然姿が見当たらなくなった。リーダーの女性が乗っ取られていないか確認をするために、俺の脳を調べ始める。電脳化したらあんなふうにプラグを挿せばなんでもできるんだろうかという雰囲気で。

ここからが嫌だった。嫌だったけどいろいろ思い出せてよかった。

小学校1年生か2年生の頃、宿題の音読をすっかり忘れていて朝食ってるときに言われて思い出して、忘れましたって謝るしかないって言ったら投げられて読むまで学校行けなかった日があったのを思い出した。
もう少し遡って、捨てないでって言ってるのにゴミに出されたり、知らないうちに捨てていてもう捨てましたって言われてすごく悲しかったのを思い出した。何を捨てられたのかまでは分からなかった。

まだ他にも泣いて懇願するしか無い時代にくじけたことがあるようだが今日はこの2つが大きく取り上げられて終わった。意思表示は無意味だし、思い入れや愛着があっても悲しいだけ。
まだもう少し記憶を掘り起こさないと科せられた禁則を見つけられないのでそれを払拭する事ができない。見つけたところでどうなるか解らないけど、流石に三十路が見えてきた今なら普段は思い出せない原因になってる出来事をちゃんと飲み込めると思う。